生後9か月の発達と関わり方・遊び方

生後9か月はさらに身体面がぐんと発達してくる時期でもあります。生後9か月の発達と、それを活用した関わり方や遊び方についてまとめました。

身体面の発達

生後9か月になると、ずり這いだった移動手段がハイハイに変わってきます。また、早い子では近くにある台につかまってつかまり立ちもできるようになります。身体活動量が今までと比較して圧倒的に増えるため、体重の増加率はさらに緩やかになります。中にはお腹周りがスリムになってきた、体重が増えないというお子様も出てきます。しっかりと食事で栄養が摂れていれば活動量が増えエネルギー消費量が増えたためと考えて様子を見ていても大丈夫です。また、今まではママに座らせてもらっていたお座りが1人でできるようにもなり、座った姿勢も非常に安定してきます。そのため、お子様が自分の意志で、動きたいタイミングで動けるようになり、活動が活発になります。

手も細かい動きが可能になってくるため、今まで手全体あるいは指全体でつかんでいたものを、親指とそれ以外の指で挟むようにつかめるようになってきます。両手に物を持っていてさらに欲しいものが目の前にあるときは、1つを置いて手を空けてもう1つのものを取るというように考えて行動に移すこともできるようになる時期です。

精神面の発達

自分で動くことができるようになったことで好奇心が旺盛になる時期です。特に箱や袋の中にあるものを取り出すという動作が楽しくなる時期ですので、引き出しを開けて中身をすべてひっくり返すなど大人から見たらいたずらともとれる動作が増えてきます。お子様にとっては好奇心のままに行動していますので、危ないものや危ない場所での動きでなければ見守ってあげられるとよいでしょう。

引き続き、人見知りがありママの後を追うようになります。今までよりもハイハイなどで速く動けるため一時的に後追いすることが多くなる時期でしょう。そばを離れる時は突然いなくなるのではなく、「待っててね」などと安心できる様な声かけをすると良いですね。

また、人のまねをするのが上手になってくる時期です。ママやパパのまねをしたり、ママやパパの話している言葉をまねしようとしたりします。中には意味のある言葉を発する子も出てきます。

生後9か月の関わり方

生後9か月になると行動範囲がぐっと広がってくるので、家庭内での事故に注意が必要です。例えば、つかまり立ちをしようとして椅子を倒してたり、引き出しを開けて鋭利なものを取り出してしまうなんて可能性も…。お子様が行動する範囲はなるべく事故が起こらないように環境を整えておきましょう。

共同注意(注視)といい、ママやパパが見ている方向に視線をむけることが徐々にできる時期でもあります。公園などをお散歩して積極的に外の景色に目を向けさせてあげましょう。

理解力もある程度付き始める時期です。何か動作をするときに言葉を添えてあげることで、少しずつ動作と言葉を結び付けることができるようになります。例えば食事の前には「ご飯だよ」、食べるときには「スプーンで○○を食べるよ」など言葉をかけながら関わるとよいでしょう。

1日の生活リズムがほぼ確立しています。お昼寝や夜間にしっかりと眠ることができるように、起きている時間はお外に出かけるなど活動的に行動してみましょう。

生後9か月の遊び方

まねっこ遊びがどんどん上手になってくる時期です。動物のまねを親子でやったり、音に合わせてお母さんが身体を動かしてお子さんにまねしてもらうというような遊びも良いでしょう。モノを取り出すことが好きな時期ですので、もしも引き出しの中のものをひっくり返す様子が見られ始めたら、お子様が用に空箱の中にいろいろなものをいれてあげて自分で取り出させる遊びをさせると楽しんでくれるでしょう。