生後6か月の発達と関わり方・遊び方

生まれてから半年が経ち、生まれた時よりもお子様のできることが増えているということを実感できている方もいらっしゃるのではないでしょうか。さらに、お子様との濃厚な時間を過ごせるよう、生後6か月の発達と関わり方についてまとめました。

身体面の発達

生後6か月になると体重の増加率は1日10g程度となります。身長の伸び率も緩やかになりこの1か月で1~2cm程度の伸びとなる頃です。生後6か月頃から体つきや運動機能などの成長発達に個人差が大きく出てくる時期となるため、寝返りをうてる子、支えなくても座れるようになる子などその子によって、できていることが異なってくることが特徴です。

おすわりの姿勢が崩れたときに、重力に対抗して頭部や体幹を正しい位置に保ち、姿勢を保つ立ち直り反射が見られるようになってきます。

今までは手をぐっと握った形で過ごしていることが多かったのですが、パーに開けるようになるので、モノを上手に両手で持ち続けることができるようになってきます。

精神面の発達

この時期の精神面の発達の大きな特徴は特定の相手に対して愛着を形成することです。主な保育者となるママのことを覚え、ママに対して安心感を示すようになります。また同時に人見知りも始まってきます。これは愛着を形成していることに加えてお子様の記憶力がアップしてママやパパの顔を覚えられるようになったという証拠でもあります。人見知りがいつ終わるのかについても個人差があるため、長い子では1歳や2歳になっても続くことがあります。また、お子様によってはこの時期に人見知りをしないという場合もありますが、あくまでスタートする時期が生後6か月から7か月が目安となるためすべての子が生後6か月から人見知りをするということではありません。お子様によってはママやパパ以外にもご兄弟や祖父母など大勢に囲まれて生活している子もいるかと思います。そのように日常的に様々な人に触れ合う環境に慣れていたり、周囲に対して信頼を持っているお子様は人見知りしない、あるいは人見知りをし始める時期が遅いことがありますので、生後6か月で人見知りをしなくても少し様子をみていきましょう。

また、感情がさらに発達して、不快な時以外にも泣いて伝えることがあります。泣くとママやパパが来てくれるということも学習するため、来て欲しい時や甘えたい時に泣いたりすることもあるでしょう。

生後6か月の関わり方

生後6か月になると先ほどもご紹介したように人見知りが始まるため、お子様が他人との接触を嫌がる場合には無理をして他人と接触させなくても大丈夫です。ママやパパの知り合いだということを優しく話しかけ教えてあげましょう。自発的に行動ができるようになるため、近くに落ちていたものを拾って口に入れてしまうなどの誤飲誤食のも起こるようになります。お子様の生活するスペースにはお子様の口に入ると危ないを置かないようにしていきましょう。

また、生後6か月までは胎盤を通過できる抗体による免疫力により、感染症になることが少なかったのですが、その効果は生後6か月頃には消失していきます。そのため、この頃から色々なウイルスに感染して多少の風邪をひき始めたり、体調を崩す子が増えてきます。体調管理に留意し、お子様が体調が悪そうだなという時には無理して外出したりせず家の中でのんびりとする時間を作ってあげるのも良いでしょう。

少し咳をしている、鼻水が出ている、平熱よりもやや高い程度の微熱がある場合、母乳やミルクをしっかり飲めており、おしっこやうんちもいつも通り出ているようであれば自宅で様子を見てもよいでしょう。反対に、高熱がある場合や、ぐったりとしている、食欲が無い、おしっこの量が少ない、また数日たっても症状の改善が無い場合は受診しましょう。

生後6か月の遊び方

生後6か月は手指の動きが発達し、自発的に行動ができるようになる時期ですので、動かすと音が出るなど自分が動かしたことによって変化があるおもちゃを好むようになります。さらに、音に対する反応が出てくる時期ですので、わらべ歌などを歌ってあげても良いでしょう。

記憶力が発達したことで、いないいないばぁ遊びも少しずつ楽しむ様子がみられることも。まだよく分からず「ぽかん」とする場合もありますが、今後さらに記憶力が発達することで楽しめるようになっていきますよ。

また、抱っこやベビーカーなどで公園へ出かけて、公園の草花を声をかけながら観察するのも立派な遊びになるでしょう。